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平成もいよいよ

4月29日
平成の最後の座は私を山として育て磨いてきてくれた
鳥海山は北面、このコースをダイレクトで〆としました。
今年は小雪に加えて彼岸前の温暖さからの
4月の寒波襲来掴みどころのない感じであり
前日までの寒波、雨(山間部は雪)と翻弄された感じがありましたが
29日の朝、起きてみて雲量が多く風向の次第では秋田市近郊の大平山にと
考えておりましたが、朝焼けがそうも鮮やかでなく無風でしたので
鳥海山~当初は祓川コースピストンをと計画も
太陽が出てとある天候の判断材料も好し♪な感じから
久々になる北面と相成りました。

6:00に祓川に至ると、もう既にBCスキーで全国を旅しているような
雰囲気あるワンボックス系の車で第一駐車場は満員御礼状態!
しかし軽自動車の利?丁度よい隙間にクロカンスキーの方のご厚意により入れて
頂くことが叶い、支度をして6:30には登山開始が叶いました。

今年の雪の状況が不明瞭なのでアプローチ上で藪を回避したくと
先行者のトレースは緩斜面ではなるべく利用しないように努め
北斜面の基部には7:20に着と結構な時間を要しました
(その間、すぐ目の前を、ご立派なおやじさんが横切り、一瞬ヒヤリと)

heiseisaigono.jpg

昨日のものらしきトレースは2人程か?斜面に滑走した形跡は無し
(赤石源流方面の緩斜面を経由して、この撮影の基部に至ったシュプールはありました)
ほぼ無垢と言っていい北面~鳥海山♪

カルデラ壁(※本当は山体崩壊による壁なので火山噴火要因ではないとも言えますが
以降、この表現で進行します)から落ちる影が長いうちに高度は稼ぎたいと
気持ちが急いて逸りますが、この誰も居ない領域の空気を味わいたく
じっと景色も眺めてしまい…

最初から始まる急斜面は昨夜に少しの降雪があったのと
雪が緩んだままで、アイゼンが効く固い雪までは足首が容易に埋まる。

キックステップでサクサクと歩を進めれましたが
一段目の緩斜面から先の上部急斜面からが
いよいよ以って、一歩一歩、思いっきり蹴り込まねばならず
遂には昨日の先行された方のステップをお借りすることに…
時間を遅らせれば雪も腐りサクサク登れるんでしょうが
振り返ってみると眼下には5人程のパーティーが基部に至る様子があり
やはり誰にも気兼ねせずに高度を稼ぎたくにてこのまま登ることに。

しかし!本当に今日は風が全くない!
今時期のここでこんなコンデションも珍しい…
顎が上がりそうになれば歩を休め、ゆっくりと辺りを見渡すと
もう何も言い得ない壮大な光景に癒されて

heiseisaigono (3)

カルデラ壁もまだ太陽に曝されてなく、美しい氷、雪を纏い
一層、険しい山岳の表情をしていてくれている…

heiseisaigono (5)

再び歩き始めると、平成でなく昭和から、鳥海山だけでなく今日までのいろいろなフィールドでの
思い出や出来事を想い返しながら…
ここに初めて来たときの僕の山の恩師であるS木先生とのこと、テン場でのカラス事件のこととか…

思い出から我に返ると今日は独り

heiseisaigono (2)

陽も高くなりつつあり、壁面の氷がガシャガシャと崩れる音が賑やかになってくると
足元はいよいよ薄雪すらもままならない黒い油氷交じりの斜面に。
もうケッツァを効かせようちしても弾かれ歯が立たない場面も。
騙し騙しギャップにただ引っ掛けるという
状況も交じりながらピッケルもアイスクライミング宜しく力一杯振り下ろし
バイルを突き、膝も着いて五点支持で這いつくばり
ニジリながら進む始末の箇所も…

heiseisaigono (4)

岩が剥く箇所に至ると雪が吹き溜まり足元がようやく安堵
(けどアイゼンが…アイゼンでの岩歩きは苦手でして(;^_^A
2100mを超え新山のドームの元に至りようやく七高山の頂上が見えるとひと心地し
最後、鞍部のスノーブリッジに至りました
(ただ何とか登りで4時間は超ギリギリで切れたのですが、いやはや老いを痛感です…)

heiseisaigono (7)


heiseisaigono (6)


当然GW+この最高の天気です♪超満員御礼の新山も七高山も山頂には留まらずで
通り抜け下山(祓川コースにて)

下山道中で、あきた山の學校O会長と垢離薬師辺りでバッタリ
いろいろな秋田の山の話、興味深い内容をはじめ楽しませて頂きながら
正午過ぎには無事、ドド~村上翁に挨拶しがてらの
下山完了と相成りました。

平成もいよいよ本日で終わり、時代としては一つの区切りではありますが
山や自然は明日からもありのままで、その時、その時
悠久の時間の中で佇むだけです…
そんなフィールドを愛しみながら、これからも日本の…東北の山や渓流を
楽しみたいと思っております。

あ、4月は4月でいろいろな山、歩かせて頂きました。

heiseisaigo (2)

heiseisaigo.jpg

heiseisaigo (4)

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プロフィール

さとう こうじ

Author:さとう こうじ
公益社団法人日本山岳ガイド協会 
職能別資格:登山ガイドSt.Ⅱ取得
上記~認定団体「白神フォレストガイズ」所属
(遭難対策理事)

秋田県登録
あきた白神認定ガイド

「Mountain pilot 森・沢山」として
秋田県をはじめとする東北~東日本を主とした登山ガイドを展開しております。


ローカライズとしては
世界遺産「白神山地」その秋田県側となる
藤里町秋田白神ガイド協会に所属
藤里町捜索救助隊 隊員

白神山地のガイドの傍ら
自然公園指導員(環境省)
世界遺産地域の巡視(林野庁)
の活動に携わっております。

白神山地…この名前は一度は耳にしたことがあるかと思います。
原生より今、この瞬間まで、脈々と息づいてきた純然な森がそこにはあります。
そしてその森が育む、空気、水、生き物、山の幸、美しい光景や自然現象
このブログでは少しでも、自然豊かな森の魅力を発信できたらと思い開設致しました。

そして白神以外にも、プライベートとして
『RAM』Round Adventure Morioka
http://ram-chan.com/index.html
に所属しております。

北東北~東日本の主要山系から沢、岩場、雪山も歩いております。
森の魅力と同時に、山の楽しさも一緒に伝えられたら幸いです。

https://www.facebook.com/beechmori/
「Mountain pilot 森・沢山」
も併せて是非、ご覧下されば幸いです。