記事一覧

里山からの壮観な景色

3月5日、所属する秋田白神ガイド協会のS会長と
JMGAの同期であるKさん、私の3名でガイド研鑽会として
今月26日に行われる当協会主催事業の山行の下見を兼ねて
藤里町某山系に入りました。

zannsetu (3)

会長はウロコの短いスキー(というよりも雪原・雪林を移動する特色が濃い
短いスキーというかカンジキに近い感覚のツールです。
テレマークをはじめとする山スキーは殆ど叶わない斜面です
Kさんと私はワカン。

zannsetu.jpg

zansetu.jpg


朝、8時に入山を開始し、雪に埋もれた林道をひたすら歩くのですが
これが、何とも言えないメリハリがあるロケーションと
会長の今回はガイド実践に似た内容の興味深い話・解説を交えてで
疲れないどころか、楽しい時間のあっという間のハイクアップで
やはり長年、一線で活躍してきたテクニックを目の当たりにできたことは
新人2人にっては大きな収穫(というか贅沢な時間)でした。
※ただやはりは会長から「この木は何だぁ?」「どうしてこの地系はこのような
形態をしていると思う」「スコップ持ってきてるか?」「ここは標高何m?」
と安穏とした山でなく、抜き打ちで質問や感じたことなどを聞かれたりと
のッぴきならないのです!(´Д)



白神山地内の今では深い里の山。
リアルな森の住人(ツキノワグマ)の痕跡も色濃く間近で見ることができますし
こんな山にかつて人の日常が当たり前にあって・・・おっと!ここから先は
当日の山行でお客様として訪れて欲しい!切にそう願います。

私の拙い写真と文章でなんか全然伝わりません(^^ゞ

zannsetu (2)
標高が上がる毎に植林された杉は一度、伐採されて植林し直されて
まだ若い姿。その景色が日本でないパノラマ感を出していて
北欧的な景色を作り上げてます。
そしてその先に見える落葉樹の尾根は一切手が付けられてないブナ林です

zansetu (2)

1000mにも満たない里山、手前味噌で恐縮ですがロケーションは早春の鳥海山にも
引けを取りません!!


標高450m付近で昼食を摂ってから、空身(※一応、私はバックアップ要員なので
一式装備を背負って)で山頂に向かいます。

zannsetu (4)


尾根を挟んで、人間の開発の波の如く植林杉の群れ
そしてその先の領域は原生から続く落葉広葉樹の林(ほぼブナ極相林状態)
何か考えさせられることがいっぱい感じられました。

zannsetu (9)

老朽したブナ、働き盛りの立派なブナ、若いブナ、雪の下には幼いブナもでしょう
混然一体の自然更新を古より重ねてきた無垢の山の世界が残っていることって奇跡だと思います



そしてその尾根の先に…これもまた当日のお楽しみ(?)に

zannsetu (8)

尾根ピークのロケーションは壮大で

zannsetu (7)

正面には藤里駒ケ岳と前岳、石流レの迫力ある姿
日本海も輝いて見えておりました。

zannsetu (5)

北に目を向けると田代岳三山、そしてはるか先には南八甲田と

zannsetu (6)

春の到来を感じさせる日差しの中
もう銀世界はそろそろ新緑の世界へと変わりゆく気配を感じました。

下山は会長の足元は短かけれどやはりはスキー!
颯爽と滑っていきます。
我々もカーブをショートカットして直で降りたりもしました。
ただ会長が先にアベレージを稼いでたのは理由があったのでした。
ようやく追いついたと思いきや、お湯を沸かしつつコーヒーを淹れる準備♪
Kさんも会長も、そして自分も、今日の最高の山で
頬と目じりが緩みっぱなしのまま、山頂の景色の話
今年の山の展開等に話の花を咲かせました。

登りは、ゆっくりと4時間半程でしたが下山は2時間程。
朝、登る時には見られなかったグリーンタフ混じりの土手に
フキノトウが出ていました。

今回、この山行で見て聞いた感慨深いことを皆様と共有できたら
そしてシーズン本番の白神の森や山を歩く楽しさや歴史を思うことに繋がりましたら
幸いです。

3月26日(日)
白神山地の一年を巡るツアー11

※山は「物見山」となっておりますが、このブログの内容の山系になります。
また、雨天や悪天では別のコース(内容)になる場合もございます。
詳しくは秋田白神ガイド協会(連絡・お問い合わせ先TEL0185‐79‐2518/FAX0185‐79‐1558)まで





スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 浩二

Author:佐藤 浩二
公益社団法人日本山岳ガイド協会 
職能別資格:登山ガイドSt.Ⅱ取得
「mountain pilot 森沢山」として
この春より秋田県をはじめとする東北~東日本を主とした
登山ガイドを展開いたします。


ローカライズとしては
世界遺産「白神山地」その秋田県側となる
藤里町秋田白神ガイド協会に所属
白神山地のガイドの傍ら世界遺産地域の巡視活動に携わっております。

白神山地…この名前は一度は耳にしたことがあるかと思います。
原生より今、この瞬間まで、脈々と息づいてきた純然な森がそこにはあります。
そしてその森が育む、空気、水、生き物、山の幸、美しい光景や自然現象
このブログでは少しでも、自然豊かな森の魅力を発信できたらと思い開設致しました。

そして白神以外にも、プライベートとして
北東北~東日本の主要山系から沢、岩場、雪山も歩いております。
森の魅力と同時に、山の楽しさも一緒に伝えられたら幸いです。