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岩木山 に“おらほのヤマ”どご見にいったど♪

GWに入りました♪皆様、いかがお過ごしでしょうか?

4月30日(日)
いつもは白神山地に入り、随所から遠方を眺めると
天気が良ければ真っ先に否応なく目に飛び込んでくる山
それが「おいわき様」として親しまれている岩木山(標高1625m)
今回、K女史と私で、その岩木山から、おらほの山「白神山地」を眺めようと企画
同時に、だったら、当会S会長も誘おう!とお声掛けしたら「よしっ!行くべ♪」と二つ返事
それと同じく、初夏に白神岳デビューを考えていて、スノーギア一式を揃えど
このままデビューできないかも?という私の同級生Sさんも誘って
4名で岩木山は嶽温泉からのんびりと登ることに相成りました♪
(※今回はカテゴリ「個人」であります。但しゲストさんにてはホビーとしてではなく
同等な姿勢での真剣なる研鑽会も兼ねてもらっております。)


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早朝、秋田を発ち、嶽コース登山口でSさんと合流だったのですが
こともあろうに運転の私はアップルロードでなくカーナビに従ってしまい
花見で大賑わいの最盛期の弘前城公園前を通過(・・;)
混雑渋滞の一歩手前の時間帯だったから良かったものの(汗
何とか集合の8時に現着。

津軽岩木スカイラインへ向かうバス停にはスキーやボードを携えた人で大賑わい!
(その中にS会長と知り合いのガイドさんも居たり)
嶽登山口を8:30に出発。稲荷神社で今日の安全を祈ります。
空は明るい曇り空で岩木山も見えているのですが雲の流れ、麓で感じる風から
上は相当の強風は予想でき、状況では「無理せず降りて温泉でまったりするべ♪」と。

実はこのコース、私事ですが、最後に登ったのが(というかいつもは無雪期の百沢オンリーで)
やはり5月初旬なのですが25年前のこと(^^ゞ 
あの当時は、な~んにも考えずというか、植生や自然に関しては無知で登ってたんですね

コースのスタートからコナラの二次林に囲まれた道を行きます。
その当時は「単なる雑木林(きっとコナラすらも知らず)だべなぁ」位な感じで歩いたんでしょうね
あれから色々な山と人に出会い、今、S会長と縁ありで樹木や草花を知る他
この木があるということはここは湿潤な土地であることも想像がつく…
山の中のいろいろなことを本当に教えて頂き感謝であると噛みしめるように歩きます。

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標高700m程から、そのコナラの景色がいきなり竹を割ったかの如く明確に変わり
今度は若々しいブナの二次林に変わります!

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何故、この麓が開伐されたのか?
S会長がこの麓に転がる「ヒント」を私達に紐解いてくれます。
聞いて本当にビックリと納得!
ブナは湿潤な所を嫌う性質はありますが、だからと言って何故、下はコナラのみで
ここはブナのみなのか?本当に言い得てる答えがその先にありました。

「木や植物、生き物の一つ一つを知り、それを繋ぎあわせると、森全体が見えてくる」

その中に人が入り、昔は程良いバランスを保っていたのが時代に翻弄されても
逞しい森の姿がそこにありました。

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程良い間隔と老成した木肌、幹回りのブナ…標高800m程の所にて。
この光景が答えです…


時刻は10:00~標高も800mに差し掛かる頃に、スカイライン上部駐車場から
ドロップインしてきたスキー・ボーダーの皆さんが颯爽と滑って行きます
その中でS会長の知人であるガイドさんから上部の状況を聞くと猛烈な暴風であるとのこと。

コースでも冬に雪に耐えれても、昨夜~今の風で折れ落ちた枝が数多
その中に、花芽のブナの枝が落ちており、上を見上げると、このコースで見る範囲のブナ達は
沢山の花芽を付けてます。

その折れた花芽を利用し、我々に実際に開いてで、ブナの花、芽鱗の仕組みを解説して頂き

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「春の花芽は熊や猿の恰好の春先の食糧になる。ただ味は美味しいもんでないんだけど
乏しいシーズンだから食べるしかないのか?それとも熊や猿にしてみれば美味しいのか?
それは彼らに聞いてみないと判らんなぁ」と会長が言うと、K女史、野性になったのか??
花芽を摘まんで「パクリ」モグモグ…「あ、美味しいかも♪」

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「え?本当に?どれどれ?」と、すかさずSさんもパクリ!
「あ!嫌な味でない♪青臭い・草臭さとか皆無。サラダの上に少し飾りやアクセントで添えると嬉しいかも♪」

と、逞しい御意見っ!!御見それしましたっ
しかし、見る・聞く・触る・嗅ぐの他に、やはり味を知るという全ての感覚をフルに駆使する…
今回、プライベート山行ではありますが、会長の贅沢なレクチャーや皆さんの姿勢など
大いに参考になる道中でした。

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標高も増し、空が拡がり、岩木山の主峰が眼前に。ブナの背も低くなります。
いつの間にか空は青空!後ろを振り返ると、春景色の向白神

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ただ、ここから体感的に10m以上の風の強さ…

いよいよ樹林も無くなり、一気に斜度はキツくなります!

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幸いなことに南西の風で吹き上がりですが暴風も暴風!!
スカイラインは除雪で雪壁になっているのですが、どこかから安全に降りられる箇所はないかな?と
道路の方に歩むと、やはりアプローチ用にスロープを設けている所があり、そこから道路に降り
8合目の展望休憩所まではアスファルト道を歩き
11:30に展望休憩所がある津軽岩木スカイライン8合目駐車場に着。
やはりはゴンドラは止まってます。(動いていたにせよ使いませんが)
今日の登山はここまでとし、立派で綺麗、暖房が効いている休憩所内で、ゆっくりと昼食
25年の歳月を実感しました(^^ゞ

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12:30に下山開始。

ブナ帯に至ると空は鈍重な曇空に。幸い雨に打たれませんでしたが
ブナや小灌木の面白い光景にコースを逸れて寄り道をしすぎ(笑)正規登山道に戻る際に
自分のルートファインディングよりも、木々の相関と山立て(岩木山主峰)を駆使の会長の
ルーファイの判断のスピードと精密さが恐ろしい程、ジャストミートで
力量の差はまだまだ!とニヤリと笑われながら、15:00に稲荷神社~嶽登山口に降りました。

今回、登山届は弘前警察署に提出していたので下山報告を完了。

折角の温泉地、やはり登山後は切り離せないということでお土産屋の方にどの温泉が
お勧めかを聞くと「そこの縄文人の宿がいいよ」と。
最初は名前的に「ん~?」と感じたのが正直なところなのですが
入ってみてびっくり!味わいと趣ある佇まいに若い女将さんが日帰り入浴の我々に
温泉の効能や、存分に当湯を楽しんでもらうにはお勧めの入浴方法などなど…
懇切丁寧に説明して下さり
(湯上り後、お話しを聞いたら温泉は源泉かけ流しなれど、その日の湯の質や量で
深夜には湯船のお湯を全て抜き、翌朝までの空気に触れての質の変化の調整もしているなど…)
もう完全にここの温泉のファンになったと同時に岩木山をガイドする機会があるなら
是非とも酸性でもカルシウム分が多く、トロみ感のある不思議なこの湯を体感して欲しいと感じました。
(あと、お品書きにある料理の数々も、そそられる内容ばかり!
食べて行こうという話になったのですが、残念ながら時間が叶わず…次にこそ!)

iwaiowa.jpg

iwaiwa (3)
※写真撮影および掲載は、了承を得まして掲載させて頂いております。

Sさんとはここで別れ、帰路はアップルロード~延々と続く広大なリンゴ畑は、桜が終わると
「純白のリンゴの花畑に岩木山、それも壮観なんだぁ」という会長の言葉に
ガイドは安全に登山させることが絶対第一であるが、下山後の楽しみ(フォロー)も重要である
それも実感した山行でした。

今回の頂上の続きは夏の百沢で繋ごうと思います♪












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プロフィール

さとう こうじ

Author:さとう こうじ
公益社団法人日本山岳ガイド協会 
職能別資格:登山ガイドSt.Ⅱ取得
上記~認定団体「白神フォレストガイズ」所属
(遭難対策理事)

秋田県登録
あきた白神認定ガイド

「Mountain pilot 森・沢山」として
秋田県をはじめとする東北~東日本を主とした登山ガイドを展開しております。


ローカライズとしては
世界遺産「白神山地」その秋田県側となる
藤里町秋田白神ガイド協会に所属
藤里町捜索救助隊 隊員

白神山地のガイドの傍ら
自然公園指導員(環境省)
世界遺産地域の巡視(林野庁)
の活動に携わっております。

白神山地…この名前は一度は耳にしたことがあるかと思います。
原生より今、この瞬間まで、脈々と息づいてきた純然な森がそこにはあります。
そしてその森が育む、空気、水、生き物、山の幸、美しい光景や自然現象
このブログでは少しでも、自然豊かな森の魅力を発信できたらと思い開設致しました。

そして白神以外にも、プライベートとして
『RAM』Round Adventure Morioka
http://ram-chan.com/index.html
に所属しております。

北東北~東日本の主要山系から沢、岩場、雪山も歩いております。
森の魅力と同時に、山の楽しさも一緒に伝えられたら幸いです。

https://www.facebook.com/beechmori/
「Mountain pilot 森・沢山」
も併せて是非、ご覧下されば幸いです。