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今シーズン鳥海山スタート!

今回は仕事なんかじゃなく自分としてはホームに詣でる意味で個人山行となります

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17日、当ブログのリンクにもありますChoukai TRIBEの代表・松本さん(同じ登山ガイドであり、由利本荘市遭難捜索隊・隊員)
彼の一番の顔は、鳥海山通なら必ず逢ってる筈!夏の山頂小屋「御室小屋」の管理人であり
夏に山頂に常設される鳥海山頂美術館の館長。
7月1日からの小屋開を前に美術館の作品をUP、そして小屋営業前に貯水タンクの整備ということで頂を目指しました。

当初は16日を予定してたのですが気圧配置が芳しくなく、この日になったのですが
6:00、祓川登山口は鈍重のガスに包まれ、土曜日というのに駐車場の車は閑散…
予報は雨には当たらなくても終始、眺望無い中を詰めるんだろうなぁ…と思いつつスタート

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正面には烏形雪渓~七高山までドーンと鳥海山が聳えてる筈なんですが…

湿原奥の祓川神社(まだ今期の建立はされておりません)から雪渓が始まり
その上のタッチラ坂は道が出ているのですが後は舎利坂までは
雪が途切れることなく続きます。
特に雨やガス時はコースを見誤り易いので要注意です。


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幸いにも前日の雨で雪は程良く緩み、風も無くて寒からず暑からず。
アイゼンを出そうか否かで御田の急坂を越え、七ツ釜の急坂からアイゼンをはめました。

ガスは相変わらず停滞してるのですが、高度を稼ぐにつれて景色が徐々に明るくなるのが判ります。
「これはもしや?」と期待に胸が躍る。
そして七ツ釜の避難小屋に差し掛かると同時に眼前がいきなり!!

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※写真はもう少し上部で撮影したものです

うぉーっ♪雲一つない突き抜けるスカイブルー!!
そして振り返ると…

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穏かな雲の海原。それも眼下一面…遠く遥かまで。
「こんな雲海が拡がるのも珍しいね」と一本いれがてら見惚れます。

程なく遠景に、秋田駒と森吉が島の如く頂を浮かばせている以外は雲海
その上からは青一色の世界

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人は本当に十数人程、登ってくるだけで人は疎ら
広大な空と雪と岩の世界に浸りながら
雪の感触と夏の強烈な日差しを感じながら

3時間程で七高山に至りました
(タフな松本さんは舎利坂雪坂を詰め、自分は夏道を詰めました)

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いつも秋田県側が雲が多くても庄内方面はスッキリ晴れているんですが
驚くことに庄内方面も均整の取れた穏かな雲海
月山の頂がこれまた島の如く浮いてました♪

例年なら岩場ではイワウメが咲き乱れ初夏花もちらほらと顔を出してる筈なんですが
今年は雪が多かったのか?春先の寒波が強かったのか?
花どころか草の芽もまだ全然という感じで、七高山と新山のコルを埋める雪陵も
驚愕するほどの規模(まだGWという感じです!!)

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荷物を新館に納め、昼食を摂って休む間もなく、貯水タンクのチェックや準備で松本さんの手元(手伝い)を。
正午頃になり、鉾立方面から登ってこられる方の姿も。

昨年、自分は実家で不幸があり、またガイド育成としての講習会が多く
鳥海山は1回しか登るタイミングがありませんでした。

今年、鳥海山は社殿の御神体を遷す年でもあり、昨年建てられた新しい社殿
見慣れてきた筈の頂の景色が少し違います。
今シーズンからは山はホビーでない面でも向き合わねばなりません。
今日の天気もあって、なんかホームである鳥海山から「心機一転して臨みなさい」と
背中を押されているよう…勝手ながらそんな気がしました。

ひと通り、松本さんは本格稼働する前に小屋の状況をチェックし終え、名残り惜しくも
一端は下山です。

心の中で「今年も宜しく!また来るから」と思いながら雲の海へ飛び込みます

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下山途中、百宅コースから明日のコース開きの下見と詰めてきた重鎮
森吉方面でのマスターピース的存在であるFガイドが案内の御一行も。

雲の海にダイブした筈が、祓川ヒュッテに至り振り返るとご覧の通り♪

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東北(みちのく)の燃えるような短い夏、いよいよ始まります!!
って、その、前に梅雨が控えておりますが(^^ゞ

鳥海山の小屋の営業(宿泊数)状況は大物忌神社HPより確認可能です。

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そして鳥海山頂美術館今年も開館です!
テーマはGo to HAEVEN鳥海山の麓に生きる写真家たち
彼らのライフワークとする鳥海山の姿を、その懐~頂で是非とも感じて下されば幸いです!
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プロフィール

佐藤 浩二

Author:佐藤 浩二
公益社団法人日本山岳ガイド協会 
職能別資格:登山ガイドSt.Ⅱ取得
認定団体「白神フォレストガイズ」所属
(遭難対策担当)

「Mountain pilot 森・沢山」として
この春より秋田県をはじめとする東北~東日本を主とした登山ガイドを展開いたします。


ローカライズとしては
世界遺産「白神山地」その秋田県側となる
藤里町秋田白神ガイド協会に所属
藤里町捜索救助隊 隊員

白神山地のガイドの傍ら世界遺産地域の巡視(林野庁)活動に携わっております。

白神山地…この名前は一度は耳にしたことがあるかと思います。
原生より今、この瞬間まで、脈々と息づいてきた純然な森がそこにはあります。
そしてその森が育む、空気、水、生き物、山の幸、美しい光景や自然現象
このブログでは少しでも、自然豊かな森の魅力を発信できたらと思い開設致しました。

そして白神以外にも、プライベートとして
北東北~東日本の主要山系から沢、岩場、雪山も歩いております。
森の魅力と同時に、山の楽しさも一緒に伝えられたら幸いです。

https://www.facebook.com/beechmori/
「Mountain pilot 森・沢山」
も併せて是非、ご覧下されば幸いです。